CG講座5:背景
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写真を取りこもう
 そういえばこの絵には背景が描かれてなかったで
すね…。と言う事なので、今更ながらどんな背景に
しようか色々考えてみたのですが…、
どうにもこのポーズにシックリあう背景が思いつか
ない!要するに絵が悪い!(それを言っちゃおしま
いや)
と、嘆いていても時間ばっかりが過ぎていってしま
うので、とりあえず何か写真でも取りこんで無理矢
理当てはめてみる事にしました。
某ファッション雑誌を眺めていたら無理矢理当ては
められそうな写真を発見したのでそれをスキャナで
取りこんでみました。

 それの要らない部分(モデルさんがいた所)などを
スタンプツールを駆使してモデルさんを無理矢理カ
ットしました。(参考画像無くてすみません)
そのままだとちょっとアレなので、次にそれを加工
しまくって、元の状態が「なんとなく…」って程度に
しかわからないようにします。


 僕がよく使う手段は…、まず元のレイヤーをコピ
ーして[フィルタ]⇒[ピクセレート]⇒[水晶]をかけ
ます。この絵の時使ったセルの大きさは10くらい
です(図46)。そしてこの処理をした後にこのレイ
ヤーをコピーしてレイヤー描写モード「オーバーレ
イ」と「スクリーン」で重ねて使用するのをよくやり
ます。

この絵の場合は、水晶処理をしたレイヤーを3つコ
ピーして下から[乗算:不透明度22%]

[オーバーレイ:不透明度78%]⇒[スクリーン:
不透明度30%]で重ねてあります。

他にも[フィルタ]⇒[アーティスティック]⇒[水彩画]
などの処理をしたのも重ねてあります。(図47)
そうやって出来たのが(図48)になります。
白い部分はモデルさんがいた所です(笑)


 フィルタはあまり詳しくないので、片っ端から効
果を試してみて良さそうなのを適当に使用していま
す。

図46:フィルタ「水晶」をかけた画像


図47:フィルタ「水彩画」


図48:写真から加工して出来た背景
画像が小さいと何も加工してないように見えますね…。



図49:グラデーションツールを使用

図50:少々リアルさに
かけるけど
とりあえず雲完成
雲を描こう
 ↑で写真から加工して作った背景ですが、
困った事に画像の上半分が薄過ぎて真っ白け
っけ状態です。という事なので、今度はフォ
トショップ上で雲を描いてそれを背景の上側
に配置したいと思います。

 まず「グラデーションツール」を使って
(図49)のような画像を作ります。あとは、
この上からエアブラシツールを使い白色で雲
を描いていきます。コツとしては凄く大きい
サイズのブラシから小さいサイズのブラシま
で使うことです。

完成したら、そのレイヤーをコピーしてレイ
ヤー描写モード[覆い焼きカラー:不透明度3%]
くらいにしたものを重ねると光の感じが出ま
す。(図50)


これで雲の完成です。


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