CG講座6:背景とキャラ
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背景と融合
 それでは先ほど作った背景をレイヤー結
合して観鈴ちんファイルに持ってきます。
(図51)
…うぅむ、このままだと背景とキャラとの
違和感ありまくりですね…。なのでとりあ
えず観鈴が座っているであろう壊れた車?
らしきものに、新規レイヤーを作りレイヤー
描写モード[ハードライト]にして黒色で塗り
影を落としてみました (図52)。


 これだけではやはり違和感ありまくりな
ので、ここからキャラと背景の融合と最後
の仕上げにかかります。
これからの作業はとても容量を食うので
一度「画像を統合」をしてレイヤーを全て結
合してしまいます。


ここで最後の画像処理に入る前に、忘れか
けていた羽をやっと観鈴ちんファイルに持
って来ます。
そして先ほど説明した[イメージ]⇒[色調補
正]⇒[色相・鮮度]を使い羽の色を全体と馴
染む色に変えてしまいます。
この絵は全体的に青色が強かったので、
あえて羽はピンク色にしてみました。

あとは当初の予定通り、レイヤーの不透明
度を下げて半透明の状態にしました。
しかしこれだと背景とかも透けてきてしまっ
たので、この羽レイヤーの下に一個レイヤ
ーを作り 、
白色で透けすぎる部分を塗りた
し保護しました。(図53)

図51:背景画像を観鈴ちんファイルに持ってきた所


図52:影を入れた図
あまり効果無し…?


図53:羽。羽描くの好きです

図54:左が重ねる前、右が重ねた後


図55:グラデーションツールで作った

図56:フィルタ「逆光」

図57:↑のレイヤーを描写モードスクリーンで加えた所
前の状態に比べて光の具合が強まっている

図58:左がレイヤーを重ねる前、右が重ねた後


絵の味付け
 さて、いよいよ最後の仕上げです。
新規レイヤー作り黄色い色で塗りつぶ
します。そのレイヤーを[オーバーレイ
:不透明度43%]で重ねてみました(図
54)。

次に新規レイヤーにグラデーションツ
ールで(図55)のようなのを作り、こ
れを描写モード[スクリーン:不透明度
15%]で重ねて、画像全体を明るくし
て軽くぼかしをかけた効果をだしてみ
ました。

さらに新規レイヤーを作り、真っ黒で
塗りつぶし、[フィルタ]⇒[描画]⇒[逆
光]を使って(図56)のようなものを
作ります。
これをレイヤー描写モード[スクリーン
:不透明度15%]で重ねて光の表現を
加えました(図57)。

これだと少々鮮度が強過ぎるような感
じなので、もう一枚新規レイヤーを作
り今度は濃い茶色で塗りつぶしたのを
レイヤー描写モード[彩度:不透明度
44%]で重ねて鮮度を落としてみまし
た(図58)。


少し全体的に何か物足りない気がした
ので、特に意味はないのですが、
エアブラシツールを使い、
白いほわほわ〜を画面全体に
最後に加えました。 (図59)



これで本当に完成です!(*´∇`*)

図59:ようやく完成!


最後に
 どうもここまで読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
CGは塗れば塗るほど必ず上達します。根気よく続けて頑張ってください。
尚、工学社様から出ている「CG制作テクニカルマニュアル」や
「パソコンで同人誌を作る本2001」ででもこういったCGの塗り方の解説を
しております。興味を持たれましたら本屋さんを探してみてください。


それではまたどこかでお会いいたしましょう〜  
 2002.1. 
みぞぐちnao


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