CG講座2:色塗り
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色塗りの前に…
 まずは色を塗る前に最初に言った
解像度をここで350DPIにまで
下げます。400から350に落ち
るだけで、容量が14.8MBから
11.3MBまで落ちてくれました。

 それから、レイヤーウインドウの
「背景コピー」レイヤーの「透明部分の
保護」にチェックをいれておきます。
 ここにチェックを入れておくと、
何も描かれていない透明の部分の
ところには色が塗れなくなります。
色々使い道はありますが、今は間違え
て色を塗ってしまう事を保護するため
にチェックをいれておきます。
塗り終えたレイヤーには必ずチェック
をいれておく癖をつけると、後々トラ
ブルが少なく済むと思います。

下描き
図13:透明部分の保護


図14:自動選択ツールで選択したところ

図15:クイックマスクモード


図16:自動選択ツールで
拾え損ねた部分が幾つかある

図17:修正後

色塗り1
 それでは、いよいよ色を塗っていきます。
まずは肌から塗っていく事にします。
[ツールボックス]の「自動選択ツール」を
使用して、マスク(実際のエアブラシで
色を塗る時に、色を塗らない部分を保護
するために貼るマスキングテープのよう
なものの事)を作っていきます。
マスクを作らずに色を塗っていくのも
全然OKですが、マスクを作ったほうが
塗りやすい事は確かです。
 それでは「自動選択ツール」で色を塗る
部分を選択します。選択部分を追加する
時はSHIFTキーを押しながら左クリ
ックで追加できます。細かくて選択出来
ない部分は、あとで手作業で修正してい
くので今はほおっておきます。
選択が済んだら[選択範囲]⇒[選択範囲を
変更]⇒[拡張]で範囲1〜2Pixels
程拡張します。(図14)
 次にツールボックス内にある[クイック
マスクモードで編集]をクリックしてクイ
ックマスクモードにします(図15)。
そこで先ほど「自動選択ツール」で拾い損
ねた部分を、「ブラシツール」等を使って
手作業でマスクを作っていきます
(図16、図17)。このモードの時は
パレットの黒色がマスクで白色がマスク
無しとなってます。消しゴムで消すのと
白色が同じ役目になってますので、ペン
タブレットのボタンに「描画色」と「背景色」」
の入れ返えを登録しておくと作業しやす
いです。


色塗り2
 マスクが出来たら「クイックマスクモード」をといて、
線画レイヤーの下に新規レイヤーを作り (図18)、その
レイヤーに「塗りつぶしツール」で肌色を塗りつぶします
。そして「透明部分の保護」にチェックを入れます。

「透明部分の保護」を入れるという事は、元々塗ってある
部分のところ以外の場所には色が塗れなくなるわけです
。今は肌の部分にしか色が塗られてなかったわけですか
ら、これで肌部分のマスクになりました。

わかり易くするために「レイヤー1」を「肌」と名前を代え
ておきます。

 あとはガシガシと塗っていくだけです(図19)。
この部分はエアブラシツールを使って描きました。
ブラシサイズはデフォルトであるブラシの中の
35Pixels〜 200Pixels辺りのサイズを
使ってます。参考までに使用した色は
「R:255G:239B:224」が下地で、
「R:255G:219B:193」
「R:255G:214B:187」
「R:255G:197B:159」の3色を影の色として
使用しました。あともう一色、もっと濃い色をあとで加
えてあります(メモし忘れました…)
下描き
図18:新規レイヤーの作成
背景のコピー(線画)の下に置く

図19:肌の塗り込み。
薄い色から濃い色へと塗っていく


色塗り3
 同様にして次は髪を塗っていきま
す。僕の絵柄は髪を細かく描き込む
タイプなのでマスク作りはここが一
番大変だったりします…(図20)。

マスクが出来たら塗りつぶしツール
で塗りつぶして「透明部分の保護」に
チェックを入れておきます。その上
から影になる色を作って塗り込んで
いきます。(図21)

 僕は髪の塗り方は、まだこれと言
った決まった塗り方をちゃんと決め
てなかったりします。なので髪の塗
りは凄くニガテです…(;´Д`)
そこで、ここからはちょっと失敗し
てもすぐやり直せるように部分部分
で細かくレイヤー分けしておいて、
間違えてもすぐやり直せるようにし
て作業していきます。
 やり方は、髪レイヤーの上に1つ
新規レイヤーを作り、[レイヤー]⇒
[下のレイヤーとグループ化]を選び
ます。図22のような状態になれば
OKです。

このグループ化をすると、グループ
の元レイヤーの色が塗られている部
分にしかグループ化したレイヤーは
塗った色が反映されなくなります。
要するに簡単なマスク状態になりま
す。ただ、非常に便利なのですが、
とてもパソコンのメモリーを消費す
るようです。
 それではこのやり方を使って続き
をどんどん塗っていきます。
(図23)

図20:髪のマスク作ったところ。細かくて面倒(><;


図21:↑塗りつぶし後
少し濃い色で影を付けた所→


図22:グループ化した時の図


図23:ガシガシ塗るの図(笑)
観鈴の髪の色は黄色なのにとんでもない色を
使って塗っているのはキノセイです。
意外性を持たせたかったんですけど、
ただキタナイだけになっていき、どんどんどツボに
ハマって言ったのは言うまでもありませんね(笑)。
何度も何度も塗りなおしをしたりして、
この髪だけで
何時間もかかりました。
アホですね。
この部分で使った色は↓の色です。


図24:新規ブラシの場所


図25:僕のブラシウインドウはこんな感じ


図26:「強さの設定」は
エアブラシツールオプションウインドウ内にあります


図27:トーンカーブ。
ポインタをこんな感じで置いて色を変えました。


図28:左がトーンカーブ前、
右がトーンカーブ使用後
色塗り4(オリジナルブラシの作成)
 図23ですが、ここはペインターっ
ぽい感じで塗ってみたかったので、
オリジナルブラシを作ってそれで色を
塗ってあります。オリジナルと言って
もそのままで対したこと無いのですが
…。

 ではオリジナルブラシの作り方です
が、ブラシウインドウの図24の部分
をクリックして[新規ブラシ]を選びま
す。あとは数値を何度もいじって好み
のブラシを作るだけです。

 僕の場合ですが、そのまま「直径」だ
けをイジったのを幾つか作成してあり
ます(図25)。今回使ったのは直径
15、20、30、40Pixels
くらいのサイズをエアブラシツールで
使用しました。エアブラシの強さは
「12%」くらいです(図26)。



 さて、ここでまた髪の塗りほうの話
しに戻りまして…、
図23を見た感じ少々髪の色の赤味が
強過ぎてしまった感じがあるので
[イメージ]⇒[色調補正]⇒
[トーンカーブ]で色を変えてみました
(図27、図28)。
でも塗りのキタナイのは変わらず…。
なのでさらに悪あがきをして、細かい
所を塗りなおしました。(図29)
…しかし、これ以上髪を塗り続けても時間
ばっかり過ぎて打開出来なさそうだっ
たので、この辺で次の部分の塗りに移
ました。

図29:とりあえずの髪の完成図(塗りキタナイなぁ…)


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